5.12015
セルフケア
・ストレスチェック後は労働者へセルフケアを促す
・保健師、精神保健福祉士によるセルフケアアドバイスが可能
心のケアをしましょう
ストレスチェックは労働者自身によるストレスへの気付きを促す目的があり(一次予防)、ストレスを認識した上でセルフケアを行うことでメンタル不調を未然に防止することを目的としている。
ストレスチェック制度において、セルフケアは大きな役割を担うため、結果の通知と併せて受検者全員に情報の提供を行うことが重要である。
ドクタートラストの保健師と精神保健福祉士は個別具体的なセルフケアへのアドバイスが可能だ。
セルフケアのアドバイス
アドバイスは個別に行うことが望ましいが、受検者に共通するアドバイス内容としては下記の内容が挙げられる。
・ 食事のメニュー
・ 睡眠のとり方
・ 運動方法
・ ストレス解消法 など
ご希望いただいた場合、ドクタートラストの保健師または精神保健福祉士がアドバイスさせていただきます。
ドクタートラスト精神保健福祉士からのアドバイス
そもそもの「ストレスを溜めない・軽減する」という発想を持つ人はどれくらいいるだろうか?
ストレスがまったくない生活は不可能であり、適度なストレスは生活への刺激にもなるが、過度なストレスは心理的な負担となり社会生活に支障を来す場合がある。
受けたストレスを溜め込んで、その場しのぎで気分転換をするよりも、受けるストレスをより小さなものに変えるほう方が、遥かに健康的といえる。
仕事の依頼を受けた時に「ミスをしないように」と言われたとする。
これに対して「失敗が多いと思われている。信用されていないんだ」と瞬間的に捉える否定的な感情(自動思考)もあるだろう。
しかし「前回と同じ失敗を繰り返さないよう、気をつけないと」と自分の気持ちを引き締める方向に向かう場合もある。
また「気をつけるように、声を掛けてくれたんだ。」と前向きに取り組む気持ちに捉える事も可能である。
どう捉えたら気分が楽かは明白である。
前向きな気持ちで取り組む仕事はミスを減らすことに繋がる。
では、捉え方を変えるにはどうしたらよいのだろうか?
最初は自己否定の気持ちが強く、前向きに肯定的に捉えることは難しいかもしれない。
瞬間的に感じた否定的な正直な感情を、わざわざ否定する必要はない。
でも「もしかしたらこういう意味があったのかもしれない」と、自己否定以外の「他の可能性」をいろいろな視点で考えてみる。
すると、最初に瞬間的に受けた否定的な感情(自動思考)ほどのストレスが、徐々にその言葉から感じなくなってくる。
認知行動療法は、専門家と取り組むことでよりよい効果や専門的な視点からの支援を受けられる。
しかし、専門家が近くにいない場合、そのような所に通う時間が取れない場合、このようなセルフケアで、自分の心を労わってみるのも一つの方法である。
参考:産業保健新聞「セルフケア」より