10月の衛生委員会の議題例 ~ 事務所衛生基準規則について ~
オフィスの環境管理は「事務所衛生基準規則」によって定められています。
事務所衛生基準規則は、事務所の衛生確保を目的として、
環境管理、清潔、休養、救急用具について定めています。
今回の資料では、この基準を守ることはもちろん、
快適な職場を形成するためのポイントについても紹介しております。
快適な職場環境を整えることで、労働災害の防止、健康障害の防止、
職場の活性化が期待できますので、参考にしていただければと思います。
▼来月のテーマは「ストレスチェックについて(実施編)」です。
DTコラム~現場の声~
『10月は年次有給休暇の取得促進期間です。』
年次有給休暇は、労働基準法第39条に定められています。
年次有給休暇は、雇入れの日から6カ月間継続勤務し、その間の全労働日数の
8割以上出勤した労働者に対して、最低10日を付与する必要があります。
また、勤務継続年数1年ごとに、一定日数を加算した日数の年次有給休暇が
付与されます。
★週の所定労働日数が5日以上または、週の所定労働時間が30時間以上の
労働者の場合(勤務継続年数/年次有給休暇付与日数)
0.5年/10日
1.5年/11日
2.5年/12日
3.5年/14日
4.5年/16日
5.5年/18日
6.5年以上/20日
年次有給休暇はパート・アルバイト勤務の非正規の従業員に対しても比例
給付されます。
例)週3日勤務の場合 0.5年/5日
週1日勤務の場合 0.5年/1日
このように一定日数が付与される年次有給休暇ですが、取得状況は企業や
個人によって様々です。
厚生労働省が行った調査によると。
≪平成 26 年「就労条件総合調査」の結果 ≫
年次有給休暇付与日数 18.5日(前年 18.3日)
年次有給休暇取得日数 9.0日 (前年 8.6日)
年次有給休暇取得率 48.8%(前年 47.1%)
*「就労条件総合調査」
常用労働者 30 人以上の民営企業で、平成 26 年1月1日現在の状況につ
いて1月に調査を行い、調査対象 6,140 企業のうち 4,271 企業から有効
回答
「労働時間等の設定の改善の促進を通じた仕事と生活の調和に関する意識
調査(平成25年)」によると、年次有給休暇を取得することにためらいを
感じている従業員は66%いるそうです。
【ためらいを感じる理由(複数回答)】
・みんなに迷惑がかかると感じるから(73.3%)
・後で多忙になるから(43.5%)
・職場の雰囲気で取得しづらいから(30.2%)
などの回答が多くなっています。
年次有給休暇の取得を促進するためには、会社全体として年次有給休暇を取得
しやすい仕組み作りが大切です。
各企業で、年次有給休暇取得を促進するために、リフレッシュ休暇や記念日
休暇、時間単位休暇などの制度を導入したり、会社所定休業日を設定するなど
様々な工夫がされています。
こちらの事例を参考に、年次有給休暇の取得促進に取組んでみませんか。
(参考資料)
働き方・休み方改善ポータルサイト
なお、年次有給休暇を計画的付与する場合も含めて、これらの制度導入に
ついては、労使協定を結ぶ必要がありますのでその旨お忘れなく!
10月は乳がん月間
10月は乳がん月間です。「ピンクリボンキャンペーン」として、全国的に様々な
イベントが開催されます。
乳がんは、女性の12人に1人がかかるがんであり、特に40歳を超えると、乳
がんにかかる人は一気に増えます。
乳がんは、早期発見・早期治療を行えば、完治が可能ながんです。
定期検診で女性がん検診を選択できない場合は、自治体の検診や
クリニックでの乳がん検診を積極的に受けてもらうように
社内でも掲示などをするとよいでしょう。
(乳がん検診が受けられる病院検索や、ポスターの無料配布が申し込めます。)
秋はメンタル疾患の増加に注意を
10月になると、気温も下がり、日が落ちるのも早くなってきます。
それに加え、9月の長雨や台風の影響で日照時間が短くなることで、心を安定さ
せる物質である「セロトニン」や、睡眠に必要な「メラトニン」の分泌が少なく
なる時期でもあります。
このような時期は、メンタル疾患の発症・再発が増える時期ですので、管理職へ
のラインケアを再度徹底させたり、社員の勤怠記録を見直すなどして、メンタル
疾患への早期対応を図る必要があります。
職場のメンタルヘルス~みんなでつくる、職場の元気~(東京都労働相談情報センター)
こちらのHPでは、ラインケア・セルフケアそれぞれの観点から、ウェブ上で簡
単な講習を受けることができます。
人事・労務に関わる方や管理職の方への情報提供に是非ご活用ください。