第055号 健康寿命をのばすには

2月の衛生委員会の議題例 ~健康寿命をのばすには~

健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活ができる期間」のこと。
平均寿命と健康寿命の差をいかに縮めるかが、私たちのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上における課題といえるでしょう。

今号の資料は、わが国の健康寿命の実態や、健康寿命をのばすポイントをまとめることで、社員教育にお役立ていただくことを目的としています。

下記URLよりダウンロードしていただけます。ぜひご活用ください。

『健康寿命をのばすには』

DTコラム ~現場の声~
●「過労死等ゼロ」緊急対策の発表

昨年12月、厚生労働省は、「過労死等ゼロ」緊急対策として、企業が労働時間の実態を把握することなどを盛り込んだ対策をまとめました。 対策の中の強化ポイントは、次の3つです。

  1. 違法な長時間労働を許さない取組の強化
  2. メンタルヘルス・パワハラ防止対策のための取組の強化
  3. 社会全体で過労死等ゼロを目指す取組の強化

1. 違法な長時間労働を許さない取組の強化

企業向けに新たなガイドラインを定め、労働時間の適正把握を徹底させるという方針です。
大手広告代理店の電通に入社した女性が1年目に自殺に追い込まれたニュースが社会に大きな波紋を投げかけています。彼女は、残業時間を会社に過少申告するように指導を受けていたことが発覚しています。
それを受け、問題のブラインド化が行われないように、労働者の「実労働時間」と「自己申告した労働時間」に乖離がある場合、使用者は実態調査を行うこととする対策案が盛り込まれています。

2. メンタルヘルス・パワハラ防止対策のための取組の強化

ハイリスクな労働者を見逃さない取組として、月100時間超の時間外・休日労働をする労働者の労働時間等の情報を事業者が産業医へ提供することを義務化し、面接指導等に必要な情報を産業医に集約することとしています。
企業が残業時間を正確に把握し、産業医に情報提供するというスキームは、産業保健の中では定石的な手段ではありますが、義務化という点で政府側もいっそう力を入れていることがわかります。

3. 社会全体で過労死等ゼロを目指す取組の強化

複数の社員が過労死/過労自殺で労災認定(違法な点が認められた場合)されれば、企業名が公表されるという規定も盛り込まれ、企業イメージにも直結する施策となっています。

●妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントの防止措置

上記の通り、働く人の安全や衛生面の対策は、日に日に強化されています。
過労死をなくすべく働き方を見直すには、業務内容の効率化、人員配置の見直し、新規・中途採用など、多面的なアプローチが必要になります。
そして、精神障害や過労自殺といった問題の背景には、職場のハラスメントが潜んでいるケースが数多くあります。

本年1月1日より「妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントの防止措置」が事業主の新たな義務になりました。
前回号でもお知らせしましたが、弊社は新サービス「相談窓口サービス<アンリ>」を開始いたします。
ハラスメントにまつわる相談・苦情を受付け、また、ハラスメント等に起因するメンタル不調や健康相談にも広く対応する、保健師・精神保健福祉士による総合相談窓口サービスです。
多様な働き方を実現し、会社全体の生産性を維持・向上させるためにも、メンタル・ハラスメントの外部相談窓口のご利用を検討されてはいかがでしょうか?

保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~
●毎年2月は全国生活習慣病予防月間です

生活習慣病予防に対する国民の意識向上と、これによる健康寿命の延伸を目指すべく、日本生活習慣病予防協会では、毎年2月を「全国生活習慣病予防月間」と定めています。
「一無、二少、三多による生活習慣病予防」をテーマに広く啓発活動を行っていますが、こちらのスローガンは皆さんご存知でしょうか。それぞれ、下記を表しています。
○無煙(喫煙は万病の元)
○少酒(お酒はほどほどに)
○少食(食事は腹7~8分目)
○多動(身体を活発に動かす)
○多休(休養をしっかりとる)
○多接(活動的な生活)
毎年の強化月間に合わせ、衛生委員会のテーマに利用されてはいかがでしょうか。

毎年2月は全国生活習慣病予防月間(一般社団法人日本生活習慣病予防協会)

●花粉症対策について

気象庁の花粉飛散予測によると、今年の飛散開始は、2月上旬に九州北部や中国・四国・東海地方の一部から始まる見込みです。
シーズン入りは全国的に例年並みのようですが、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。
アレルギーをお持ちの方は、お早目の対策を心掛けましょう。

的確な花粉症の治療のために(厚生労働科学研究費補助金免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業)

花粉症Q&A(厚生労働省)

●ストレス対策と運動
運動は、からだの健康だけでなく、こころの健康にも効果があることが近年の研究から明らかになっています。
うつ病の予防や改善にも効果があり、その理論と実践方法をわかりやすく解説した動画があります。
ドクタートラスト登録産業医である種市摂子医師が制作・監修した以下の動画は、ストレスチェック受検後の従業員の健康教育などにも最適です。ぜひ一度視聴してみてください。

ストレス対策と運動

 

 


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ドクタートラストの実務経験豊かな産業保健師、精神保健福祉士(PSW)が、これまで数多くの企業の衛生委員会運営に携わってきた経験を活かし、衛生委員会の立上げ・運営や、企業の衛生管理全般に関して支援するサービスです。


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