第27号 ワークライフバランス

11月の衛生委員会の議題例 ~ ワークライフバランス ~

ワークライフバランス(仕事と生活の調和)とは、仕事上の責任をしっかりと果たし、
かつ私生活の多くを犠牲にすることなく、育児や介護などで離職したり、
長時間労働によるメンタル発症や自殺などから労働者を守り、
仕事も家庭もバランス良く両立できる「働き方」を企業が率先して整備していこうとするものです。
ここ数年、優秀な人材を確保するために真剣な取り組みが始まっています。

【DL】ワークライフバランス

▼来月の更新テーマは「狭心症・心筋梗塞」です。

DTコラム~現場の声~

今月6月に閣議決定された「日本再興戦略改訂2014」にて、
「働き過ぎ防止の取り組み強化」が盛り込まれました。
また同6月に「過労死等防止対策推進法」も成立しました。

これらの背景には、現在、週の労働時間が60時間以上の労働者の割合が
依然として高い水準で推移しており、未だ長時間労働の実態が多くみられること。
また、脳・心臓疾患に係る労災至急決定件数についても同様に高い水準であり、
過重労働による健康障害も増えていること。

さらに最近では、割増賃金の不払いに係る労働基準違反が後を絶たないという現状があります。
そこで厚生省は11月に「過重労働解消キャンペーン」を実施することを発表しております。
<実施期間> 平成26年11月1日(土)から11月30日(日)

※フリーダイヤルによる全国一斉の相談は、平成26年11月1日(土)9:00~17:00のみ実施
「過重労働解消相談ダイヤル」0120-794-13

具体的な取り組みついては弊社の記事をご参照ください。http://news.doctor-trust.co.jp/?p=12331

全国糖尿病週間(11/10~11/16)

政府が5年ごとに実施している、「国民健康・栄養調査」の2012年版によると、
国内の糖尿病患者数は、成人男女で950万人に上ることが分かりました。
過去最多となるこの結果ですが、あくまで受診数を元に割り出しているため、
受診せずに放置している方を含めると約3倍に増えると推測されています。

糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらも、
そのまま治療を受けずに放置しているケースが多く見られます。
また、治療をしている方の中でも、半数は血糖管理目標に達していない状況です。

糖尿病で治療中の方は、合併症のチェックを定期的に受け、
自己管理をきちんと行うことが大切です。
定期健康診断の結果で糖尿病の疑いが見られたら、放置せずに受診していただきたいと思います。

◆『糖尿病の治療を放置した働き盛りの今』(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001qjv4-att/2r9852000001qkiw.pdf
◆『糖尿病とは』(日本糖尿病協会)
http://www.nittokyo.or.jp/beginner/diabetes.html

インフルエンザ対策をお早めに

いったん流行すると急速に感染が広がるインフルエンザ。
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で約1000万人とされており、
対策を行っていても誰かにうつってしまうこと、またうつされてしまうことがあります。

予防接種で投与されるワクチンには、発症をある程度抑える効果や、
かかっても重症化を防ぐ効果も期待できますが、100%防ぐことができるわけではありません。
「ワクチンを打ったからもう大丈夫」と考えず、
手洗い・うがい・咳エチケットなどの基本的な対策と合わせ、予防に努めることが大切です。
また、ワクチンによる抗体上昇には数週間かかるため、流行期に十分な効果が期待できるよう、
12月中旬までにはワクチン接種を受けておきましょう。

◆『インフルエンザの基礎知識』(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01.pdf


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ドクタートラストの実務経験豊かな産業保健師、精神保健福祉士(PSW)が、これまで数多くの企業の衛生委員会運営に携わってきた経験を活かし、衛生委員会の立上げ・運営や、企業の衛生管理全般に関して支援するサービスです。


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