第103号 2月の衛生委員会の議題例『睡眠時無呼吸症候群(SAS)が及ぼす影響と対策』

【衛生委員会テーマ資料】睡眠時無呼吸症候群(SAS)が及ぼす影響と対策

2月の衛生委員会の議題例  睡眠時無呼吸症候群(SAS)が及ぼす影響と対策

睡眠時無呼吸症候群は、治療せずに放置すると9年後に4割が死亡する恐ろしい病気です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が及ぼす影響と対策

DTコラム ~ 現場の声 ~

企業のホンネ!健康経営って何からするの?

経済産業省による健康経営優良法人制度も後押しして、会社全体の健康に積極的に取り組む企業が増えてきました。
あなたの会社の取り組み状況はいかがでしょうか?
取り組みたいけど効果が出るかわからない、もう少し落ち着いたら手を付けよう。
そう考えている方も少なくないはずです。
そんな方々のためにも、ドクタートラストでは、健康経営に取り組む企業さまに、具体的な施策内容やそのきっかけについてお話を伺っています。
以下では、いくつかの例をご紹介します。

ゲーム制作・開発企業

健康経営に向けて何から手を付ければ良いのかわからなかったこちらの企業様は、まずは法で定められていることに対して施策をしっかりと強化するためにも、6大業務と位置付けた以下の項目の見直し・徹底から手を付け始めました。

・ 健康診断100%受診および2次検査の促しや受診勧奨
・ 療養者には医療職が面談を行う、復職支援
・ ストレスチェックの実施を3大業務として、取り組みの見直し・徹底
・ 産業医選任の徹底や各事業場の衛生委員会の見直し
・ 法令よりも厳しく、75時間超の超過勤務者に対する産業医面談の徹底
・ 健康増進施策として、予防接種や研修の実施

酒類総合商社

こちらの企業様は「当初衛生委員会をなんとなく行っているだけ」にとどまっていたようですが、衛生委員会の活性化を目的に、ドクタートラスト紹介の保健師を衛生委員会に導入いただき、健康・労災・長時間労働の予防、取り組みについて情報提供や指摘を受けているとのことです。
それにより、社内の特徴や課題が明確になり、次の行動に移しやすくなったといいます。
また、社内での従業員へのケアについては、総務担当者や衛生管理者には話しにくい場合もあることや、相談員となる方への業務負担となることを鑑み、外部相談窓口【アンリ】を導入いただいています。
本部側に相談される時には、すでに切羽詰まった状態で、相談者本人が強いストレスを感じている場合があるので、思い詰める前に気軽に相談ができる場所を作ることの重要性を感じていただけています。

大手物流企業

「従業員1人ひとりがグループを退職したあとも、生涯健康でいてほしい」という社長の想いを軸に、従業員みなさんが健康を見直すきっかけづくりを目的として、施策を打っている企業様です。
女性従業員を対象に「女性の健康」についてセミナーを実施したところ、女性従業員から、「管理職の人にも知ってほしい」といった声が上がり、管理職を対象とした女性セミナーも行っています。
男性管理職が女性のからだについて理解することで、性別を問わず働きやすい職場環境を整えるきっかけになるでしょう。
また、半年に一度の禁煙デーを設けており、最短一カ月の禁煙を立候補した方のデスクにのぼりがたてられ、達成するとのぼりが次の方へ渡る禁煙ラリーや、禁煙何日目なのかが誰からでもわかる禁煙スゴロクといった、従業員のみなさんが少しでも健康に興味を持てるよう、工夫されています。

上記はほんの一例ですが、あなたの会社でも既に取り組んでいるものがあるのではないでしょうか。
健康経営を目指すということは、必ずしも生産性を向上させるためだけのものではありません。従業員のみなさんがいきいきと働けることによって、結果的に生産性が上がると理想的と言えるかもしれませんね。
より詳しく知りたい方は、ドクタートラストウェブサイトの「お取引先インタビュー」をご覧ください。

保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~

「健康」って何?コロナ禍で健康への不安と向き合ってみよう

中華人民共和国で新型コロナウイルスの感染者が発生してから1年以上経過しました。
長期にわたる新型コロナウイルスとの戦いは、経済への打撃、さらに健康への不安を抱えていること自体が私たちの身体に悪影響を与えています。
たとえば、アメリカでは「テロリズムへの不安」を感じることと心疾患の発症との関連が報告されています。
健康に対する不安を抱え続け、その結果健康を損なってしまう……これでは本末転倒ですよね。
今回は、「健康」とは何か、今一度向き合い、コロナ禍でも、こころもからだも健康に過ごしていく方法についてお伝えします。

健康に不安を感じる日本人

厚生労働省が2014年に公表した「健康意識に関する調査」によると、普段の健康状況に「非常に健康だと思う」「健康な方だと思う」と答えた人は全体の7割。
日本人の半数以上が、自分を健康だと考えていることがわかります。
一方で、健康に関して何らかの不安を持っているかどうかについては、6割の人が「ある」と答えていました。
また、健康観を判断する際に重視した事項についての設問には6割の人が「病気がないこと」と答えており、次いで「美味しく飲食できること」「身体が丈夫なこと」と、身体面の回答が多くみられました。
しかし「不安や悩みがないこと」「幸せを感じること」「前向きに生きられること」「生きがいを感じること」などの精神面に関する回答は、約1割にとどまっていました。
セコム株式会社がコロナ禍の2020年6月に実施した「日本人の不安に関する意識調査」では、7割以上が「最近不安を感じている」と回答し、最も不安に感じることに「感染症の拡大」「老後の生活や年金」「健康」が挙げられています。
もちろん、コロナ禍により多くの人が健康や生活に不安を感じるのは当然です。
ですが、衛生環境や医療体制が整い、平均寿命や慢性疾患の罹患率など、世界的に見て日本は健康大国です。
このような中で、日本人が健康に対して不安に感じる理由は「身体が健康であるべきだ」という意識があるからではないでしょうか。

健康って何だろう

WHO憲章の「健康」の定義では、「健康とは、完全な 肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」とされています。
もちろん、肉体的、精神的、社会的、すべてが関連して健康は成り立ちますが、決して、「病気でない状態=健康」というわけではありません。
私たちは「健康であるべき」「健康とはこうあるべき」と考え、とらわれがちです。
そもそも、なぜ私たちは健康である必要があるのかと言えば、私たちの人生で幸せな時間をできるだけ多く過ごすためではないでしょうか。
健康というのは、それ自体が目的なのでなく、人生を自分らしく生きるために必要な要素の一つです。

コロナ禍での健康なこころの保ち方

コロナ禍でも、感染しないよう自分の健康状態に気をかけることに加え、新型コロナによる不安や焦りなどへのこころのケアも重要です。
不安や焦りはこころのSOSサインです。
こころが何か危険を感じているのでしょう。
不安や焦りといった感情から抜け出す第一歩は、どうしたらいいかの対処法や解決法を正しく知ることです。
以下では、解決方法のヒントを3つご紹介します。

定期健康診断を受診しましょう

新型コロナウイルスの重症化には、年齢や生活習慣病など要因がさまざま言われています。
そのような情報に焦ったり不安に感じすぎないためにも、自分の健康状態を知ることが、対処法や解決法を探すために重要です。
コロナ禍で健康診断も憚られるかもしれませんが、健康を保つためにも今こそ受けましょう。

感染予防対策をしっかりしよう

新型コロナの感染者数が増加し、「いつ自分がかかってもおかしくないのではないか」と不安に感じることもあるでしょう。
ただ、心配しすぎるあまり、家からまったく出ない、誰とも話さない、食事もまともに取らない、眠れないなどの状況になれば、こころの健康が保たれません。
マスクの着用と手洗い、手指消毒、3密の回避の基本をしっかり守って、心配しすぎから脱却しましょう。

正しい知識を身に着けよう

病気や健康への不安は、人皆それぞれ抱えています。
ですが、心身のささいな不調に対して、誤った解釈に基づいて、「自分は病気になったのではないか」と強く不安に感じていると、自分の身体に全集中を向けるあまり、さらに一層の不安を招き悪循環が生じます。
コロナ禍での不安が強い場合は、特に以下について、正しく情報を収集しておきましょう。

・ 新型コロナウイルスを疑う症状
・ 発熱の際の相談窓口
・ 会社での新型コロナウイルス感染発生時の対応の確認

参考動画

<参考>
・ 厚生労働省「健康意識に関する調査」
・ セコム株式会社「第9回日本人の不安に関する意識調査」

以下の記事も合わせてご参照ください

中小企業が健康経営優良法人認定をとるメリットとは?(産業保健新聞)

あなたのメンタルは大丈夫?~うつをセルフチェックしよう~(産業保健新聞)

コロナ禍における企業の産業保健活動を調査しました~衛生委員会が実施できていない企業も~(産業保健新聞)


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ドクタートラストの実務経験豊かな産業保健師、精神保健福祉士(PSW)が、これまで数多くの企業の衛生委員会運営に携わってきた経験を活かし、衛生委員会の立上げ・運営や、企業の衛生管理全般に関して支援するサービスです。


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