第082号 若者・単身者のための食生活改善マニュアル

5月の衛生委員会の議題例 若者・単身者のための食生活改善マニュアル

働き盛りの世代ほど、自炊率が低いことはご存知でしょうか。
忙しい私たちにとって、外食やお弁当・お惣菜は便利ですよね。
今回は、特にそういった世代の方向けの「食生活改善マニュアル」をお届けします。

下記URLよりダウンロードできます。ぜひ積極的にご活用ください。
「若者・単身者のための食生活改善マニュアル」

DTコラム ~ 現場の声 ~

2015年12月にストレスチェック制度が義務化され、3年が経とうとしています。
企業からは高ストレス者に産業医面談を勧めてもなかなか申し出をしてくれないという話をよく聞きます。
もし高ストレス者が自分の体調のことを会社に申告せず、結果としてメンタル不調になってしまった場合、会社の責任は問われるのでしょうか?

本人からメンタル不調の申告がなくても会社の責任が問われるケース

今回のテーマを考える際に参考になる最高裁判所の判例があります(※)。
この判例では「たとえ本人からメンタル不調の申告がなくても、会社(上司や同僚)が察知し得る段階であれば会社はそれに応じて業務軽減等必要な対応を図るべき」という司法の見解が示されています。
つまり高ストレス者からの面談申出がなくても、欠勤や遅刻が増えるなど客観的に見て体調悪化が予見されるケースでは会社の責任が問われることがあるということになります。

受診を進めたい労働者がいた時にどう話すべき?

自身への評価が下がる、周囲の目が気になるなどさまざまな理由から労働者が自身のメンタル不調に関する情報を会社に申告することは非常に難しいです。
会社としてラインケアの観点から受診を進めたい場合には、どのようにすればいいのでしょうか?
気をつけるべき点は病気かもしれない可能性と、仕事上で問題になっていることは切り離して考えるということです。
病人扱いしたり病気であることを前提に話したりすると労働者は態度を硬化させてしまいます。
一方で遅刻、早退、欠勤が多いなど職場で実際に問題になっていることを人事や上司として心配している気持ちを伝える姿勢で話すことが大切になってきます。

一緒に働く人の常態を知ることから始めよう

またストレスを抱える労働者に上司や同僚が早く気づいてあげることも重要な視点です。
メンタル不調を発症した人は急にそのような状態になってしまうのではなく、普段と同じように仕事をしているように見えて不調のサインを出していることが少なくありません。
いつもは身だしなみが整っている人の服装が乱れている、普段は会話に入ってくる人なのに最近は元気がないなどです。
このようなサインは専門職であっても、その人の常態(平常の状態)を知らなくては判断がつきません。
普段から一緒に働いている上司や同僚だからこそ気づける点があります。
お互いの不調のサインに早く気づき助け合える職場の方が働きがいもありますよね。
まずは一緒に働いている人たちのちょっとした変化に気がつけるように、同僚の普段の状態に気を配るような心がけから始めてみるのもよいのではないでしょうか。

※ 公益社団法人 全国労働基準関係団体連合会「東芝事件」

保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~

祝日などの関係で、4月27日から大型連休に突入する方も多いのではないでしょうか。
特に今年は最長10連休と、いつもよりも長いお休みです。
そこで今回は、大型連休を過ごすうえでのポイント、海外に出かける人に向けての注意事項をご紹介します。

大型連休による体調不良に気を付けましょう

大型連休の際に気を付けたいのが、休み中に生活リズムが崩れてしまい、休み明けに体調不良を起こすことです。
ポイントは以下3点です。

①カロリー、アルコールの摂り過ぎに注意しましょう

・ 昼間からお酒を飲まない。飲んでも1杯、連日禁止
・ 満腹中枢を意識し、ダラダラ食べをしない

②体を動かすことを意識しましょう

・ 買物など、1日に数回は用事を見つけて、あるいは用事を作って外出をしましょう
・ テレビを見る際など、横になって過ごさず、できるだけ座って過ごすようにしましょう

③スケジュールの立て方に注意しましょう

・ 旅行などで遠くに出かける際には、無理なスケジュールで疲れないようにしましょう
・ 出社3日前より会社へ行く際と同じように朝起きて朝日を浴び、夜には寝るという生活リズムに戻しましょう

海外旅行による体調不良に注意を

また、この大型連休を利用して海外旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。
旅行会社の発表によるとさまざまな地域で、前年同時期の2倍以上の予約状況となっているとのことです。
海外旅行はとても楽しいものですが、地域によっては感染症の流行など健康問題を抱えている地域の可能性があります。
海外旅行に出かける皆さんは、以下の点に気を付けましょう。

【出国前】

・ 渡航先の感染症情報の確認
・ 予防接種歴の確認

【旅行中】

・ 手洗い
・ 生水・氷・サラダなどの生野菜を避ける
・ 服装に気を付けたり、虫よけ材を使用するなど虫よけ対策を行う
・ 感染症予防対策も忘れずにしっかり

万一体調不良を生じてしまった場合には、帰国時であれば検疫所で相談、帰宅後に発熱・止まらない下痢・皮膚の異常がある場合は医療機関を受診しましょう。

せっかくの大型連休!身も心もリフレッシュ!

休み明けに体調不良…にならないよう、上記の事項を意識して、楽しい大型連休をお過ごしください。

<参考>
外務省「たびレジ」
厚生労働省検疫FORTH「海外渡航のためのワクチン」


翌月の衛生委員会でそのまま使えるテーマ資料を
ドクタートラストの保健師が毎月作成!

▼メールマガジン「DTニュース」の登録はこちらから!
メルマガ

関連記事

▼▼最新資料はこちら▼▼

メルマガ 翌月の衛生委員会でそのまま使えるテーマ資料をドクタートラストの保健師が毎月作成!

★YouTube始めました★

ストレスチェックサービス

お申し込みはお早めに

アドバイザリー・サービス

ドクタートラストの実務経験豊かな産業保健師、精神保健福祉士(PSW)が、これまで数多くの企業の衛生委員会運営に携わってきた経験を活かし、衛生委員会の立上げ・運営や、企業の衛生管理全般に関して支援するサービスです。


衛生管理体制アドバイザリー・サービス
ページ上部へ戻る