10月の衛生委員会の議題例 生産性向上に活かせる 褒め方、叱り方講座
怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」が昨今は注目を浴びています。
効果的な叱り方、そして褒め方を身に付けて、生産性向上に役立てましょう!
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「 生産性向上に活かせる 褒め方、叱り方講座 」
DTコラム ~ 現場の声 ~
業務効率化の立役者!需要高まるプロダクトマネージャー
働き方改革にあわせて業務効率化というキーワードが取り沙汰されている昨今、注目を集めているポジションがあります。
それはプロダクトマネージャーと呼ばれるものです。
プロダクトマネージャーとは
プロダクトマネージャーを文字どおりに訳すと、「プロダクト(製品)管理者」という意味ですが、経済用語としては、担当する商品について開発から販売に至るまでの戦略を立案し、実施する担当責任者のことを指します。
「プロマネ」と略称されるその業務は、具体的には、(1)担当商品についての基本的なマーケティング戦略の作成、(2)販売計画の作成、(3)関係部門と協力した広告・販促計画の作成、(4)流通段階に対する商品についての情報提供と情報収集、(5)市場情報の収集、(6)製品改良、など多岐にわたっています。
最近でははプロダクトの定義を広く捉え、ITネットワーク、ITシステム等、無形のサービスまでを指すようになっており(本来の英語のproductの意味に近い)、とりわけITによる業務改革を担うポジションをプロダクトマネージャーと呼ぶようになっています。
業務効率化のキーポジション
社内のシステム・運用に関し、いわば「あったらいいな」を形にするプロダクトマネージャーの需要の増加には、働き方改革をはじめ、社会において業務の効率化を求める声が高まっているという背景があります。
業務効の率化の取り組みとしては次が挙げられます。
・ ITシステムの導入
・ 無駄の排除
・ 職場の整備
・ 社員教育
そして、これらを総合的に指示し、運用を行っていくことが、プロダクトマネージャーには求められるのです。
特にITシステムの導入は最も効果的なため、技術を熟知した者がプロジェクトを取りまとめることで、プロジェクト自体が効率的に進むメリットがあります。
また、業務効率化により、労働者の負担を減らし、職場満足度や生産性を高めることは社会全体の課題で課題でもあります。
求められる企業内での人材育成
厚生労働省による平成31年の専門実践訓練指定講座にも、第4次産業革命スキルとしてIoT、AI、データサイエンスの資格取得を目的とした講座が設けられています。
また、第10次職業能力開発基本計画において生産性向上に向けた人材育成が国の方向性として定められています。
今後、企業において優秀なIT技術者の育成がいっそう求められると考えられますが、留意しなくてはならないのは、IT技術の能力が高い=優秀なプロダクトマネージャーではないということです。
前述のとおり、プロダクトマネージャーには業務改革力が求められますが、それには知識以外のみならず情報収集力、分析力、そして実行力が必要です。
今後、働き方改革の一環として業務効率化を行ううえでは、企業はまずプロダクトマネージャーのあり方をしっかりと定め、それに向け総合的に教育を行なって行くことも欠かせないと考えられます。
保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~
新発見!ストレスが「がん」を進展させる
2019年7月、国立がん研究センター研究所より「がん」について新たな発見が公表されました。
ストレスなどによる交感神経の緊張が、がんを進展させるというものです。
そもそも交感神経とは
交感神経は、脳から全身へ命令を伝え、ほとんどの臓器の動きを調整する役割を担う「自律神経」の一つです。
そしてこの自律神経には「交感神経」、「副交感神経」の2つが存在しており、交感神経はいわば戦闘モード(仕事で大切)、副交感神経は休息・回復モード(心身のケア)です。
どちらも重要な神経であり、両者の均衡が取れていることが大切です。
自律神経ががんの増殖や転移に影響を及ぼす
これまでにも、慢性ストレスががんの進展を加速させることが報告されていましたが、がん組織に実際に自律神経が入り込むのかどうかということや、病状にがん組織内に存在する自律神経がどのように影響するかがわかっていませんでした。
今回の研究では、自律神経が乳がんの増大に伴って乳がん組織内に入り込み、がんの増殖や転移に強い影響を及ぼすことを発見しました。
さらに、交感神経密度の高い患者群は、交感神経密度の低い患者群にくらべて予後不良であることも明らかにしたのです。
<参考>国立研究開発法人国立がん研究センター「がんに自律神経が影響することを発見 がんの神経医療へ開発へ」
自律神経を整える
自律神経は精神面、身体面どちらにも深くかかわっている神経です。
上記研究のとおり、ストレスが「がん」を進展させると記載しましたが、ストレスはご承知のとおり、我々のパフォーマンスを高める補助として役立ちます。
そのためストレスすべてが悪いものではありません。
ストレスをうまくコントロールし、そのうえで睡眠管理など、規則正しい生活習慣を送ることで、活動と休息のバランスを図かる=自律神経が整います。
以下、自律神経についての記事をご紹介しますので、これらを参考のうえ、ご自身の「自律神経」について見直してみてください。
以下の記事も合わせてご参照ください
ストレスとうまく付き合おう~ポイントは自律神経~(産業保健新聞)
昼休み5分でできる!自律神経コントロール(産業保健新聞)
睡眠負債~十分な睡眠がとれていますか?~(産業保健新聞)
労働者の健康傾向を把握できていますか?~厚生労働省より警告~
2019年10月1日~7日まで「全国労働衛生週間」です。
全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善など、労働衛生に関する国民の意識を高めるとともに、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保することなどを目的に1950年から毎年実施しているもので、今年で70回目になります。
2019年の実施要項は、厚生労働省から公開されている「令和元年度全国労働衛生週間実施要綱」をご参照ください。
知ってますか?日本の労働者の健康動向
ところで皆さんは、日本の労働者の健康動向をご存知でしょうか。
実は、以下のような状況にあることが、「平成29年労働安全衛生調査(実態調査)」で明らかになっています。
① 一般健康診断における有所見率(異常な所見がある割合)は5割超
② 過重労働に起因する健康障害である、脳・心臓疾患、精神障害の労災認定件数は、ここ数年で700件台
③ 仕事や職業生活に関してストレスを感じている労働者は半数以上でありながら、メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所は6割未満
④ 高齢化が進む中で、病気を抱えた労働者の治療と仕事の両立
日本は人口が減少し、働き世代(15~65歳未満)の人口も6割を切っています。
世界中が発展を遂げる中、新たな課題が出てくるのは当然です。
長寿の国、健康な国といわれる日本ですが、こういった健康課題に解決策をとらなければ、今後の経済の発展にも支障をきたすと考えられます。
職場はどこまで健康管理するの?
定期健康診断結果、長時間労働の該当従業員の産業医面接記録、50名以上の授業場はストレスチェックなど、法的に実施しているものだけでも、重要な社員の健康情報を事業者は管理しています。
この情報について適切に管理し、職場や従業員に還元できていますでしょうか。
実施だけでなく、会社の有所見率の高さなどの情報より社内での対応策を講じる必要があります。
下記の「健康経営好事例集」では、特に中小企業での具体的な施策が紹介されています。
どのように労働者へ働きかけ、経営状況を維持・向上させられるか検討してみてください。
全国健康保険協会愛知支部「健康経営好事例集」
取り組む際はRPDCAサイクル!
RPDCAとは、Research(調査)、Plan(計画)、Do(実施)、Check(点検・評価)、Action(修正)のそれぞれ頭文字に由来する言葉です。
すでに皆さんもPDCAサイクルで取り組みを実施されていると思います。
健康管理になると、健康教育の行事を年に数回に単発で企画されたり、保健指導を単発で依頼し実施するなど働きかけていますが、継続的なフォローアップはされていますでしょうか?
各企業によって柔軟に変化させ企業にマッチした取り組みを見つけていただくために、「全国労働衛生週間」を契機として、RPDCAサイクルを実施していきましょう。