5月の衛生委員会の議題例 休職・復職に対する支援~前編:休職者への対応~
メンタルヘルス不調については、「未然に防ぐこと」「一緒にがんばろう」という環境づくりが重要です。
まずは、事業場として可能なメンタルヘルスケアに取組んでいただきたいのですが、それでも休職を検討せざるを得ないような事態が発生するかもしれません。
今回は、休職から復職までの流れについて、会社側で対応すべき事項、整えるべき制度とともにご紹介しております。
下記URLよりダウンロードできます。ぜひ積極的にご活用ください。
『休職・復職に対する支援~前編:休職者への対応~』
DTコラム ~ 現場の声 ~
■ がんと仕事の両立支援に向けて
今年4月1日に診療報酬が改定され、「治療と仕事の両立」を目的に「主治医と産業医の連携」などの要件を満たした場合、従来は自費診療だったがんに関する「産業医への情報提供」などが保健点数付与の対象となりました。
今後は「産業医あての文書」などを会社に提出する就労者が増える可能性があります。
読者の方の多くは、衛生管理者、人事といった立場でがん患者の従業員と接する機会があるかと思いますが、厚生労働省からは「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」、「企業・医療間連携マニュアル」が公表されています。ぜひともご一読ください。
また、ドクタートラスト以外の選択肢としては「地域産業保健センター」があります。
・ 「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン(PDF)」
・ 「企業・医療機関連携マニュアル(解説編)(PDF)」
従来はがんにかかった場合、「退職」という選択肢を選ぶ人がほとんどでしたが、昨今では検診による早期発見と治療技術の向上により「働きながら治療」を継続し、完治する人も増えています。
企業側では、以下のような体制・環境整備に取り組み、両立者や復職者を支えていきましょう。
・ 今後の方針の共有事項
→就労上の課題や配慮すべき事項の把握、柔軟な働き方の検討・導入、休職中の病状等の状況把握、職場における就業支援体制の構築 など
・ がんについての普及啓発
→人事労務担当者をはじめ、社員全体の正しい知識の習得 など
・ 体制と社内のルール作り
→時短ルール、休復職規程などの整備、外部相談窓口や社内の体制周知 など
・ 産業医をはじめとする産業保健スタッフとの連携
→産業保健スタッフの助言、、人事労務担当者・上司、産業保健スタッフ間での情報共有、産業保健スタッフと主治医の情報共有、人事労務担当者と産業保健スタッフが連携した上でのフォローアップ など
ドクタートラストでも両立支援サービスを開始します。お気軽にご相談ください!
<参考>
・ 「平成30年度診療報酬改定について」(厚生労働省)
・ 「治療と職業生活の両立について」(厚生労働省)
保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~
● 暖かくなった今、紫外線に要注意!
「紫外線」と聞くと、真夏のギラギラした太陽をイメージする方が多いと思いますが、実は肌の奥深くまで届いてしまう紫外線UV‐Aは5月がピークといわれています。
特に、冬に乾燥気味だった肌や髪は、紫外線のダメージを受けやすくなっています。
紫外線による悪影響はシミ・シワなどのお肌のトラブルだけでなく、白内障や皮膚がんの原因にもなります。
紫外線対策は日傘や帽子で日差しを避けることが効果的ですが、通勤などで難しい場合には日焼け止めを活用しましょう。
<参考>
・ 「紫外線環境保健マニュアル2008」(環境省)
・ 「紫外線に関する質問」(気象庁)
・ 「紫外線のデータ集」(気象庁)
■ 「今年は焼きたくない! 紫外線対策を始めましょう」(産業保健新聞)
■ 「紫外線対策に役立つ食べ物について」(産業保健新聞)
● 新しい生活の疲れが出始める頃です
もうすぐ待ちにまった大型連休、ゴールデンウィークですね!
入社や転勤、部署異動など環境の変化の多い4月は身体も緊張状態でなんとか頑張れますが、ゴールデンウィーク明けは、新しい生活の疲れが出やすく、
無気力感や不安感が出る「五月病」と呼ばれる症状が出やすくなります。
五月病は正式な病名ではありませんが、自分自身、まわりの同僚の変化に注意して気にかけましょう。
<参考>
・ 「みんなのメンタルヘルス」(厚生労働省)
メンタルヘルス総合サイトとして、実際のケースの症状から国の施策、専門的な情報が掲載されています。
・ 「こころの健康 気づきのヒント集」(厚生労働省)
■ 「五月病について」(産業保健新聞)
■ 「GW明けは部下のメンタルに要注意」(産業保健新聞)
■ 「新入社員のメンタルヘルス」(産業保健新聞)