3月の衛生委員会の議題例 境界型糖尿病
境界型糖尿病とは、「正常でも糖尿病でもない」糖尿病一歩手前の状態を指します。
自覚症状がなく、そのままの生活を続けてしまうことで、いつの間にか糖尿病に……という自体になりかねません。
また、職場で糖尿病の方が増えてしまうと、就業に影響が出てしまいます。
今回は、糖尿病、および境界型糖尿病の概要や、毎日できる予防方法などをご説明します。
下記URLよりダウンロードできます。ぜひ積極的にご活用ください。
DTコラム ~ 現場の声 ~
■ 保険料率インセンティブ制度が始まります
平成30年4月より、協会けんぽ(全国健康保険協会)では、加入者・事業主の取組のよって保険料に差をつける「保険料率インセンティブ制度」が始まります。
これは、評価指標をもとにして、支部をランクづけし、上位に上位は過半数に入った支部で段階的に保険料率の引下げが行われるものです。
● 保険料率インセンティブ制度
新たに始まる「保険料率インセンティブ制度」は次の5つの指標をもとに、保険料率にインセンティブを与える内容となっています。
・ 特定健診等の受診率
・ 特定保健指導の実施率
・ 特定保健指導対象者の減少率
・ 受信勧奨を受けた要治療者の受診率
・ ジェネリック医薬品の使用率
協会けんぽの試算では、平均的な被保険者1人あたりの保険料(1ヶ月分)に換算すると、インセンティブ導入後には、最大で408円(事業者負担は204円)の差が生じるようです。
保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~
● 3月は「自殺対策強化月間」です!
厚生労働省では、月別自殺者数が最も多い3月を「自殺対策強化月間」としています。
3月といえば、年度の節目の時期。
決算期を区切りとした異動など、環境の変わる方も多いでしょう。
厚生労働省「平成28年中における自殺の状況」によると、平成28年中の自殺者のうち、28.9%は「被雇用者・勤め人」であることが明らかになっています。
また「被雇用者・勤め人」について年代別にみると、26.2%を40代が占めています。
40代といえば管理職として責任も重くなってくる年代です。
この年代の方は、同僚と連携して業務を行う機会や、悩みや不安を打ち明ける機会が少なくなっているのではないでしょうか。
家庭を持つ方にとって3月は、子どもが自立していく時期でもあります。
子どもの自立により、親の役目を失われたような虚無感を抱き、「空の巣症候群」に陥ってしまうケースも少なくありません。
昨今ではさまざまな事情を背負い、悩んだまま自殺を選択される方が多くいらっしゃいます。
その背景には「孤独感・孤立」といった共有することのできない苦しみを感じている方が多いでしょう。
自殺対策強化月間を機に、いつも頑張っている職場の同僚や上司、友人、共に支えあっている家族にねぎらいの言葉をかけてみませんか。
何か少し、いつもと違う様子に気づいた際は、声をかけ、悩みや話を聞くことで、自殺から守る大きな一手になるかもしれません。
<参考>
■自殺対策強化月間(3月)(厚生労働省)
■平成28年中における自殺の状況(厚生労働省)
■「気づきたい自殺企図者のSOS~「どうしたの?」が人を救う」(産業保健新聞)
■「あなたは大丈夫?過労のサインに注意!」(産業保健新聞)
■「攻めのメンタルヘルス対策~ワーク・エンゲイジメントという考え方~」(産業保健新聞)
● スギ花粉がピークの季節になりました
皆様、花粉症対策は万全でしょうか?
「まだ2月だから大丈夫」と思っていらっしゃる方も少なくないかもしれませんが、スギ花粉飛散のピークは2~3月です。
花粉症対策で重要なのは、「事前策」です。
マスクの正しい着用方法を今一度確認するほか、マスク以外の眼鏡や衣類も準備しておきましょう。
花粉が表面に付着しづらい、つるつるとした素材のトレンチコートやジャンパーを着用することも花粉症対策におすすめです。
また、掃除の際の換気や洗濯時など、窓を開けるタイミングで部屋へ花粉が直接流入する、あるいは衣服や体に付着する可能性があります。
洗濯や掃除用具、掃除方法の見直しも行いましょう。
最新の花粉飛散状況については、環境省「花粉情報サイト」で確認できるので、ぜひご参考に!
<参考>
■「花粉症対策、今がはじめどき!」(産業保健新聞)
■「医学的に正しいマスクの選び方・捨て方」(産業保健新聞)
■「やってしまいがち!マスクのNG行為とは?」(産業保健新聞)