第088号 ストレスを感じない ものの受け取り方・考え方

11月の衛生委員会の議題例 ストレスを感じないものの受け取り方・考え方

メンタルヘルス不調の改善や予防としてのセルフツールとして役立つのが「認知行動療法」です。
今回は、認知行動療法の基本を学びましょう。

下記URLよりダウンロードできます。ぜひ積極的にご活用ください。
ストレスを感じないものの受け取り方・考え方

DTコラム ~ 現場の声 ~

ストレスチェック設問数、なぜ増えた?

今回は、ドクタートラストでも実施をしている設問が80項目ある新職業性ストレス簡易調査票(以下、新調査票といいます)を用いたストレスチェックについて詳しく紹介いたします。

57項目版と80項目版の違い

従来の、設問が57項目の職業性ストレス簡易調査票(以下、調査票といいます)を用いてストレスチェックを実施している事業場は今も多いと思います。
なかには、主要な質問項目を抜粋した簡易版である「新職業性ストレス簡易調査票の推奨尺度セット短縮版」(設問は23項目)を利用していたり、独自に質問項目を付け加えたストレスチェックを実施している事業場もあるでしょう。
新調査票では、これまでのストレスチェックにはなかった職場環境に関する設問やワーク・エンゲイジメント(仕事に対するやる気・働きがい)、ハラスメントに関する設問など、より広い職場の心理社会的要因をはじめとした、特に部署や事業場レベルでの仕事の資源および労働者の仕事へのポジティブな関わりについて把握することが可能です。

各設問に一喜一憂するだけでなく、多面的な分析を

また、ストレスチェックを最大限活かすためには、自身のストレスの程度を把握するだけではなく、集団分析を用いて強みの把握はもちろん、課題について向きあい職場環境改善策について検討する必要があります。
しかし、各設問における数値について一喜一憂するにとどまり、職場において何を変えれば良いのかわからず、ストレスチェックを実施したまま形骸化してしまっているという声をよく耳にします。
新調査票を用いたストレスチェックでは、従来の調査票とくらべ、集団分析においてもより詳細な組織の状況把握が可能にあるため、何から手をつければ良いのかについてわかりやすくなっております。
さらに、単一の設問の数値だけではなく、複数の設問の関係性をみてみると職場環境改善策のヒントが見つかります。
ドクタートラストでは満足度を測る設問を軸として、その他の設問との相関係数を調べる独自の「満足度分析」を集団分析結果として提供しています。

新調査票の注意点

実際に、ドクタートラストで新調査票を用いて行ったストレスチェックについて事業場から感想を伺うと、高い評価をいただいていることがわかります。
しかし、新調査票を用いたストレスチェック実施に際しては、注意しなければならない点があります。
それは、より詳しい組織の実情把握から職場環結果が得られる反面、ハラスメントに関する設問など従業員本人の負担が大きくなることへの考慮です。
個人情報取扱規定の策定などを衛生委員会で審議する際には、きちんとした取り決めを行う必要があります。
もっとも、ストレスチェック実施に際する衛生委員会での審議は、ストレスチェック制度開始当初より、手続きとして組み込まれているものですので、事業場側の負担が大きく増えるわけではありませんので、ご安心ください。
年1回のストレスチェック制度を活かし、職場環境改善に役立てましょう。

保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~

2019年は早い流行!今すぐ取り掛かりたいインフルエンザ対策

東京都では昨年にくらべて11週早く「インフルエンザの流行開始」が発表されました。
また、9月時点で、沖縄県ではインフルエンザ警報を発表したり、休校や学級閉鎖などが行われております。
インフルエンザ=冬の病気、というイメージがありますが、今年は早めに予防策を講じなくてはいけません。

① 予防接種

例年では、そろそろ医療機関でもインフルエンザワクチン接種の開始がはじまる時期かと思います。
前述のとおり、今年は2~3か月ほど流行が早まることが予想できることから、厚生労働省は10月4日、製造メーカーなどにワクチン供給の前倒しを求める文書を提出しました。
インフルエンザワクチンは、発症を予防するのももちろんですが、発症してしまった場合にも、重症化防止の効果があります。

② 手洗い

インフルエンザ予防の基本は手洗いです!
手洗いは、インフルエンザウイルスを物理的に除去できる方法です。
外出後や帰宅時には、流水で石鹸やハンドソープを使って手を洗いましょう。
アルコール消毒も、インフルエンザウイルスには有効です。
しかし、ウイルスがたんなどの粘液に含まれた状態のときには、殺菌効果が弱まるという研究報告がありました。
(インフルエンザ感染患者由来の感染性粘液に対して現行の手指衛生の有効性が低下する状況の解明 https://msphere.asm.org/content/4/5/e00474-19
咳やくしゃみを手で押さえたことで、インフルエンザウイルスを含んだたんや鼻水が手につくことも考えられますね。
基本は手洗い、加えてアルコール消毒も行うと良いでしょう。

③ 適度な湿度の保持

乾燥した環境にいると、気道の粘膜も乾燥し、粘膜の防御機能が低下します。
そうすると、インフルエンザにも感染しやすくなります。
加湿器などを使い、湿度を50~60%で保つと良いでしょう。

④ 十分な休養と、バランスの取れた栄養摂取

体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
特に、睡眠不足は免疫力を低下させます。生活リズムを整え、しっかりと睡眠をとることも、インフルエンザ予防につながります。

⑤ 人混みや繁華街への外出を避ける

働く上では、人との関りはなかなか避けられないですが、人が多ければ多いほど、それだけ感染のリスクが高くなります。特に、体調が悪い方や睡眠不足の時は、人混みへの外出は避けた方が良いでしょう。
また、人混みに入る場合は、マスクを着用することも1つの防御策と考えられます。

間違っていませんか? 咳エチケット

咳やくしゃみをするとき、口の周りを手でおさえていませんか?
手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、それを介して、他の人にうつす可能性があります。
正しい咳エチケットは、マスク着用やハンカチ・ティッシュなどでおさえることです。
とっさの場面では、手のひらではなく上着の内側や袖でおさえましょう。
社内でもポスターなど掲示物を活用し、正しい咳エチケットを周知してください。
厚労省から周知用のポスターやリーフレット「進撃の咳エチケット」も公開されています。

もしも、従業員がインフルエンザになったら?

法律上、労働者のインフルエンザについての細かい規則はないため、従業員がインフルエンザになったときのルールは曖昧になっている企業が多いかもしれません。
学校保健安全法では、発症後5日間経過し、かつ解熱後2日経過するまでが出席停止期間と定められています。
企業においても、この基準を参考にして社内ルールを定めましょう。

<参考>
・ 厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

以下の記事も合わせてご参照ください

インフルエンザが大流行中!感染拡大をどのように防ぐか(産業保健新聞)
インフルエンザ予防接種の時期となりました(産業保健新聞)
風邪を引いたらお風呂はやめるべき?(産業保健新聞)


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