6月の衛生委員会の議題例~ 職場におけるハラスメントについて ~
職場における3大ハラスメントとして、「セクハラ」「マタハラ」「パワハラ」が挙げられます。
各種ハラスメントは個人間の問題ではなく、企業の雇用管理上の問題といえます。
今回の資料は、職場におけるハラスメントについて企業が知っておくべきこと、講ずべき対策をまとめています。
下記のリンクをクリックすると資料をダウンロードいただけます。ぜひ積極的にご活用ください。
『職場におけるハラスメントについて』
DTコラム ~ 現場の声 ~
●メンタルヘルス不調の要因から見える課題
近年、政府主導で「働き方改革」が推進されています。
当該改革においては、特にメンタルヘルスに関する対策に重きが置かれていますが、実状はどうなっているでしょうか。
一般社団法人日本経営協会の「組織のストレスマネジメント実態調査報告書」では、以下のような結果が示されています(調査は2016年12月から2017年1月全国の企業(団体)に対して実施。有効回答数は552件)。
【メンタルヘルスの状況について】
メンタルヘルス不調による長期休業者 増加:26.0% 減少:9.3%
メンタルヘルス不調による退職者 増加:17.8% 減少:7.3%
上記は5年前と比較した結果ですが、職場のメンタルヘルスは悪化していることが見て取れます。
【職場環境の改善について】
メンタルヘルス不調者が生まれる主な要因(複数回答可)は、「職場の人間関係」が64.3%と圧倒的に多く、次いで「本人の性格」が43.7%、「上司との相性」が40.0%と、パーソナルな問題とコミュニケーションの問題が上位となっています。
一方で「長時間労働」は23.9%で、要因としての注目度は相対的に低い結果となっています。
メンタルヘルス対策として、長時間労働の改善に取り組んでいる企業も多く見られますが、本調査では、メンタルヘルス不調者が生まれる一番の要因として「人間関係」や「性格」という結果が出ています。
このことからメンタルヘルス対策は、残業規制だけではカバーしきれないと考えられます。
■「見えない不調者」への対策
長時間労働が続いている、あるいはストレスチェック制度で高ストレス者と判断された人には、産業医面談を勧めることができます。
しかし次のような人の場合はどうでしょう。
- 1、2時間程度の残業が毎日続き、やる気が出なかったり、集中力が続かなかったりする。
- 仕事に慣れず、帰宅しても仕事のことを考えてしまい、疲れが取れない。
- 上司が自分にだけ冷たい気がして、どうしてもモチベーションが上がらない。
上記の場合、本人自身が「産業医面談をするほどのことではない」と思いがちであり、周囲の人たちとしても、顕在的な症状があるわけではないため、産業医面談を勧めづらいかもしれません。
しかし状況が長引けば、本格的なメンタルヘルス不調に発展してしまうこともあります。
では、どうすればこうした「見えない不調者」への対策を講じることができるでしょうか。
答えは、本人が自分の変化に気づき、「セルフケア」を行うこと、そしてそのために企業はセルフケアできる環境を作り、本人にセルフケアを促すことです。
それが一番の近道といえるでしょう。
今後は「見えない不調者」にいかに対応するかが、企業の課題といっても過言ではありません。
■健康な従業員も対象にした外部相談窓口
ドクタートラストでは、より広範な人たちのケアを目的として、外部相談窓口サービス「アンリ」を開始いたしました。
「アンリ」では、潜在的に悩みを抱える人からの相談に、産業保健師・精神保健福祉士が対応いたします。
詳細は、下記URLからご覧いただけます。
また、当社担当者が直接ご説明に伺うことも可能です。
お気軽にお問い合せください。
参考:「メンタルヘルス不調者を生む要因とその対策に不整合-対策1位の「残業時間の削減」(69.4%)は、要因6位(23.9%)-」(一般社団法人日本経営協会)
保健師からの健康アドバイス ~ お役立ちサイトや資料の紹介 ~
●梅雨を乗り切る健康管理
梅雨の期間は、日によって寒暖の差があり、自律神経が乱れがちになります。
そんな季節を乗り切るためのポイントをご紹介します。
まず、その日の天気を確認した上で衣類を選び、体温調整を行うようにしましょう。
それから、生活リズムを整えるため、毎朝日光を浴び、寝る前にぬるめのお風呂に入ることで、良質な睡眠を確保しましょう。
晴れた日には運動をすることもおすすめです。
また、梅雨の期間はダニやカビの繁殖しやすい時期です。
ダニやカビはアレルギーの元になりますので、こまめな掃除や除湿を行いましょう。
晴れた日には換気も忘れずに。
■「梅雨のカビ対策と健康」(産業保健新聞)
●禁煙週間
5月31日は世界禁煙デーです。
WHOが、喫煙者に対して、24時間喫煙を控えるよう呼びかけるとともに、各国の政府・自治体・諸機関・個人に対して、喫煙と健康問題についての認識を深めること、および適切な対策の実践を求める日です。
日本でも厚生労働省が、5月31日の世界禁煙デーから始まる1週間(5月31日~6月6日)を「禁煙週間」と定めて、普及啓発を行っています。
2017年の「禁煙週間」のテーマは、「 2020 年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」で、受動喫煙による健康への悪影響から人々を守ることを目的としています。禁煙週間をきっかけに、社内の受動喫煙対策についても見直してみてください。
■「2017年世界禁煙デーについて」(厚生労働省)
■「たばこと健康に関する情報ページ」(厚生労働省)