12月の衛生委員会の議題例 ~ 薬と健康について ~
いよいよ今年も年末。多くの企業様では、繁忙期になることと思います。
そんな時に起きやすい体調不良ですが、その準備は整っていますか?
我慢するのは辛いけど受診する時間がない状況が特に予測される時期です。
今月は会社の応急準備と薬の使用方法などについてご紹介致します。
▼来月の更新テーマは「肥満」についてです。
DTコラム~現場の声~
「産業医を初めて選任した。」
「衛生委員会の議題に困っている。」
「衛生委員会が盛り上がらない。」
「担当者が、衛生管理者を取得したばかりである。」
担当者の方から、このような声を頂くことがあります。
今回は、(安全)衛生委員会について、困りやすいポイントの解消策と、
押さえておきたいポイントをご紹介いたします。
「意味ある開催にしたい」「マンネリ化から脱却したい」等の状況にある企業様に、お役立て頂けたら幸いです!
テーマの選び方と工夫のポイント
※ 大きなポイントは(1)、(2)の2点です。
(1) 適切なテーマを探す
◆健康診断で有所見者数が多い項目を集計する。
◆全社的もしくは部署別、シーズン別でのアンケート実施する。
あるいは、各部署の担当者に順番でテーマを提供してもらう。
→課題を探すだけではなく、社内での良い事例を見つけることも出来ます。
◆季節に応じた健康問題を選ぶ。
→http://doctor-trust.co.jp/law/committee2.htmlより、ご参考頂けます。
(2) テーマの集め方を工夫する
◆テーマに関する意見・疑問・質問は積極的に集める。
初めから難しい場合は一人一意見を心がけ、テーマの持ち腐れを解消する。
→ポジション別での意見収集は、計画を検討する上でヒントとなります。
◆産業医にアドバイスを求める。
社員と直接面談する産業医の意見は、有効な情報源です。
→医師経験や他社での取り組みに関する助言を貰うことも参考となります。
下記に、(安全)衛生委員会の基本的な知識をまとめました。より詳しく知りたい方は、ご一読ください!
(安全)衛生委員会について
1)役割と目的
安全衛生委員会では労働災害への防止が大きな役割です。
その防止には予防対策(安全や健康を害する原因、もしくは害する恐れのある要因の防止)と
再発防止対策(すでに発生中の問題を改善する防止)があります。
また、それらは労使一体である必要性が国で定められています。
雇う側・雇われる側の双方にとって快適な職場環境づくりが促され、
働き方働かせ方が正しく共有される目的があります。
月1回以上の定例開催が必須であり、検討の際は、会社側が自主的に取り組む雰囲気が大切です。
また、雇用される側にとっては働く環境について話し合われる貴重な機会です。
2)基本的な議題例
◆衛生管理者による作業環境・作業負荷などの評価(産業医の意見を交える)
◆前回の議題の経過確認
◆健康診断の受診率・有所見者数・二次健康診断対象者数の把握と対応
◆過重労働による健康障害(リスク)の有無確認
(勤怠管理/時間外・休日の残業/定時帰社制度/休暇取得など参考に。)
◆メンタルヘルス対策
◆休職・復職判定の体制づくり
◆同業種の労災事故の事例検討 など
以上にご紹介した議題を全て検討することは負担が大きく、
検討も浅くなる恐れがあります。
優先的な議題から体制を整えつつ、行って頂くことをお勧めしております。
◆お役立ちリンク(外部サイトへ飛びます)
安全衛生委員会設置&活性化ハンドブックです。基本的な説明と、取り組み方法が載っています。
http://bit.ly/TWWAtl
12月はクリスマス・忘年会シーズン。お酒と上手に付き合いましょう!
東京消防庁で作成している、急性アルコール中毒に関する資料です。
お酒が原因で救急搬送される人数の統計や、応急処置の仕方など、
安全衛生委員会の資料にも役立つ内容ではないでしょうか?
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/201312/chudoku/
寒い冬。高血圧の方は脳卒中・心筋梗塞に注意が必要です。
アルコールを飲んで下がった血圧が、寒い戸外で急上昇!
寒いお風呂場から暑い湯船で、血圧急上昇!!
冬場は高血圧の方にとって『要注意』シーズンです。血圧が高めの方は、
冬に向けて、もう一度『血圧を上げない生活』とは何か?を確認してみてください。
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/disease/hypertension.html