第041号 感染性胃腸炎について

 

12月の衛生委員会の議題例 ~感染性胃腸炎について ~

感染性胃腸炎は、冬にかけて感染者の増加が急激にみられます。
国立感染症研究所によると、今年はすでに過去10年で2番目に感染者が多い
との報告がされています。

多くは、感染者との接触(便、吐物などを含む)や汚染された食品により
感染するため、徹底した手洗いが予防の基本となります。

また集団感染のリスクが高い感染症のため、発生時に備えて
二次感染の防止についてもご紹介しております。

ぜひご活用いただければと思います。

【DL】感染性胃腸炎について
また、10月末にお届けしたテーマ「インフルエンザについて
についても合わせてご覧ください。

▼来月のテーマは「過労死等防止対策推進法について」です。

 

 

DTコラム~現場の声~

来月にストレスチェック実施義務化の法改正を控え、
弊社にも沢山のお問合せをいただいています。
その中で気になるお話がありました。
「この事業場は、派遣社員やアルバイト・パートの人数を抜くと
従業員数50名未満となるのでストレスチェック実施の義務は生じていないんです。」
…本当にそうでしょうか?

厚生労働省発表の「ストレスチェック制度関係 Q&A」に、解答が記されています。
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Q0-13 ストレスチェックの実施義務の対象は、「常時 50 人以上の労働者を使用する事
業場」とされていますが、この 50 人は、どこまで含めてカウントする必要があるので
しょうか。アルバイトやパート労働者も含めるのでしょうか。
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A 労働安全衛生法第 66 条の 10 に基づくストレスチェックは、労働安全衛生法施行令
第5条に示す「常時 50 人以上の労働者を使用する事業場」に実施義務が課されています。

この場合の「常時使用している労働者が 50 人以上いるかどうか」の判断は、スト
レスチェックの対象者のように、契約期間(1年以上)や週の労働時間(通常の労働
者の4分の3以上)をもとに判断するのではなく、常態として使用しているかどうか
で判断することになります。

したがって、例えば週1回しか出勤しないようなアルバイトやパート労働者であっ
ても、継続して雇用し、常態として使用している状態であれば、
常時使用している労働者として 50 人のカウントに含めていただく必要があります。

参照先
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これは労働局からの通達で明示されている条件となります。
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(1) 本条で「常時当該各号に掲げる数以上の労働者を使用する」とは、
日雇労働者、パートタイマー等の臨時的労働者の数を含めて、
常態として使用する労働者の数が本条各号に掲げる数以上であることをいうものであること。

※労働安全衛生法および同法施行令の施行について(昭和四七年九月一八日)(基発第六〇二号)
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勤務形態に関わらず継続して雇用している従業員に関しては、
全てカウントの対象になるとされています。

つまり冒頭の例にあげさせていただいた事業場では、
ストレスチェック実施の義務が生じるということになります。

労働安全衛生法関連の従業員数のカウントにおいて、
よく混同されるのが「健康診断の対象者」に関する考え方ですが、
(※東京労働局ホームページより引用)

今回のストレスチェックにおいては

(1)ストレスチェック実施の義務
→ パート・アルバイト含め、継続して雇用するすべての従業員数で50名以上か否か

(2)ストレスチェックの受診対象者
→ 健康診断の対象者と同等の考え

上記のように、2つの考えを整理する必要があります。
具体的な例をあげると、

正社員10名、週1勤務のアルバイトが40名いる事業場では
ストレスチェックの実施義務が「あり」、
受診対象者は「正社員10名」ということになります。
この従業員数カウントの考え方は、今回のストレスチェックだけでなく
産業医・衛生管理者の選任義務発生などに関しても適用されますので、
カウントの漏れが無いか、今一度、社内のご確認をお願いします。

保健師からの健康アドバイス お酒との付き合い方、見直してみませんか。

年末に近づくにつれ、忘年会などお酒を飲む機会が増えるこの季節。
ついつい飲み過ぎてしまうこの時期だからこそ、
お酒の適切な飲み方について、知っていただくことが大切です。

日本人の半数は、遺伝的にお酒に弱いという統計がありますが
一般的に、お酒に強い(アルコール分解酵素が多い)とされる人が
肝臓への負担も軽いのかというと、答えはNOです。

お酒の強さに関わらず肝臓は同じだけ働いている為、肝臓への負担は
同じです。逆に、お酒に強い人は症状が出にくいことから
飲み過ぎてしまう傾向にあるので、より注意が必要です。

お酒の適量は、日本酒で約1合、ビール中瓶で約1本といわれています。
空腹時の飲酒は、アルコール吸収が早くなり、
胃の粘膜を傷つけやすくなるため避け、
食事やおつまみを一緒に摂ったり、ノンアルコール飲料や水を間に挟む、
休肝日を設けるなど、飲み方の工夫をしましょう。

この機会に、お酒との付き合い方を見直していただければと思います。

▼生活習慣病予防のための健康情報サイト<飲酒>(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol

 

冷え性改善による免疫力アップ

「冷えは万病のもと」という言葉があるように、冷えにより体温が下がると、
免疫力低下から風邪にかかりやすくなる、基礎代謝が低下し太りやすくなる、
卵巣機能の低下や血行不良など、体に様々な悪影響を及ぼします。

その原因には食事や運動、ストレスなど生活習慣との関連も多い為、
生活改善を行い、また外的要因とされる室温調整などの環境を整え
冷え性対策をしながら、寒い冬を乗り越えましょう。

<ポイント>
・体を締め付けるようなきつい服装や下着などは避ける。
・足元、腰、首周りを温める。
・湯船(40℃前後の湯に、20~30分程度)に浸かる。
・体を温めるor冷やす食材に注意したバランスの良い食事。
・適度な運動(筋肉は体内に熱を生み出す)

▼はたらく人の保健室HOW(ドクタートラスト)
http://sangyo.hokenshi.net/news/?p=187


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ドクタートラストの実務経験豊かな産業保健師、精神保健福祉士(PSW)が、これまで数多くの企業の衛生委員会運営に携わってきた経験を活かし、衛生委員会の立上げ・運営や、企業の衛生管理全般に関して支援するサービスです。


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