7月の衛生委員会の議題例 ~ 熱中症対策について ~
少しずつ暑い日射しを感じるようになりました。
これからの時期に気をつけていただきたいのは「熱中症」です。
熱中症は、強い日射しの下での作業や運動の時だけでなく、室内でも起こります。
症状が深刻な場合、対応が遅れた場合は命に関わることもあります。
正しい知識を身につけて、熱中症の予防を!
そこで、今回の資料「熱中症について」を、ぜひご活用いただければと思います。
▼来月のテーマは「ストレスチェック制度について(準備編)」です。
DTコラム~現場の声~
今回は休職者への復職支援についてお送りします。
休職者が円滑に職場復帰をするための職場復帰支援プログラム。
復職に関して主治医の診断書のみで判断すると
中々うまくいかないといったケースをよく耳にします。
また、最近産業医にお話を伺う機会があったのですが、やはり
「スムーズに復帰できないと再休職してしまうことが多い」そうです。
復職に関するルールを決め、関連規定を整備して、
休業から復職までの流れを予め明確にしておく事や、
具体的な職場復帰支援プランを作成し、計画的に進めていくことが重要です。
また、休職・復職の最終判断を人事部長(個人)に負担させるのではなく
「衛生委員会」や「休職・復職判定委員会」の過半数の委員の決議を
要する旨に就業規則を変更した企業が増えています。
~職場復帰支援の流れ~
①病気休業開始及び休業中のケア
※電話等で定期的に連絡を取ることがのぞましい。
②主治医による職場復帰可能の診断書
※休職者の希望が反映されやすく、必ずしも職場で要求される
業務遂行能力が回復しているとは限らない。
産業医等と連携して精査する必要がある。
③職場復帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成
※まず情報収集して職場復帰の可否について判断。
(1)労働者の職場復帰に対する意思の確認
(2)産業医等による主治医からの意見収集(様式あり)
(3)労働者の状態等の評価
(4)職場環境等の評価
(5)その他 問題点・本人の行動特性・家族の支援状況等
※復帰可能と判断された場合は以下の項目について検討・プラン作成。
(1)職場復帰日
(2)管理監督者による就業上の配慮
(3)人事労務管理上の対応等
(4)産業医等による医学的見地から見た意見
(5)フォローアップ
(6)その他 試し出勤制度の利用・事業場外資源(保健師・PSW等)の利用等
④最終的な職場復帰の決定
※事業者による最終的な決定を行う。
(1)労働者の状態の最終確認
(2)産業医等による職場復帰に関する意見書の作成
(3)復帰決定通知・就業上の配慮等の内容通知
(4)その他 職場復帰についての事業者の対応や就業上の配慮等を
主治医に的確に伝わるようにする
⑤職場復帰後のフォローアップ
※管理監督者による観察と支援や適宜プランの評価や見直しを行う。
(1)疾患の再燃・再発、新しい問題等の早期発見とその対応
(2)勤務状況及び業務遂行能力の評価
(3)プランの実施状況の確認
(4)治療状況の確認
(5)プランの評価・見直し
(6)職場環境の改善等
(7)管理監督者、同僚等の配慮
→重要ポイント。職場復帰を受け入れる側に
過度な負担がかからないように配慮しなければならない。
復職判定でとても大事なポイントは、段階を踏みながら元へ戻すこと。
就業制限をかけて復帰しても最終的な目標は”通常勤務”です。
「そろそろ大丈夫かな?」という判断で職場復帰させるのではなく、
情報収集や支援のプラン作成などを正しく行い、再休職を防ぐことが大切です。
メンタルヘルス・心の健康とは
12月からのストレスチェック義務化に伴い、
ますます企業としてのメンタルヘルス対策が
求められるようになってきましたね。
心が健康な状態とは、何も心が病んでいないという
事だけを指すのではありません。
個人が一生命体として成熟し、生き生きとした心の状態にあり、
なおかつ社会の中で快適に適応している状態であるかが
重要な条件となります。
心の健康には生活の質が大きく影響します。
今一度「心の健康」について考えてみては
いかがでしょうか。
・『休養・こころの健康』厚生労働省
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b3.html#A32
「付けない・増やさない・やっつける」食中毒菌!
梅雨入りもし、高温多湿な時期になってきました。
そこで、この時期に注意したいのが「食中毒」です。
食中毒自体は1年中発生しますが、全体の70%が
この時期に集中しています。
食中毒症状は、主に腹痛や下痢、嘔吐等ですが、
重症化した場合、死に至ることもある怖いものです。
また体力の低下や腸の働きが低下していると
食中毒になりやすいとも言われます。
寒暖差の大きい時期ですので、いつも以上に
健康に気を配り、食中毒対策をしてください。